2004年の映画見初め

ミスティック・リバー」か「息子のまなざし」で
幕開ける予定だったのですけど
前に試写で観た「のんきな姉さん」の初日舞台挨拶で
幕開けることになりますた。
一度観た映画をそんなに時間の経たない間に
2度も観るなんて俺には滅多に有り得ないことで
(「ネヴァーエンディング・ストーリー」以来…)
邦画に至っては初めての試みかも!。
まぁ、つまりそれだけ心動かされた作品でした。
舞台挨拶だけどそんな著名人居ないし
混雑しないだろうと高をくくってたら
立ち見出るほどの大混雑で仰天。
一応、知人が出演しているってのもあるんですけど
俺は演劇にしてもARTにしても音楽にしても
私情挟まず率直に批評する主義なんで←この辺が冷酷
素直な感想ですが、フランス映画のような作品です。
アンニュイで、錯綜するストーリーがすべて
辻褄が合う監督の頭の良さとアングルのセンス!。
2度目でもますます手腕に感心させられました。
雪原で主人公が身を投げ出して携帯電話してる
シーンの構図なんて非常に絵画的で感銘。
映画にはかなり煩い友人と行ったのですが
その友人も素直に感心していました。
色々な事情が絡んで、お蔵入りしてたらしいのですが
日の目を浴びて公開に漕ぎ着け本当に良かった。
舞台で大森南朋が監督は警察沙汰になりそうな
喧嘩をしていた!等と内幕を暴露してましたが、
結局、監督にせよ芸術家にせよ何でもそうだけど
人柄に問題あったり不器用な性格だろうが
創り上げたものが説得力あれば関係ないわな。
主演の塩田を佐藤充がずっと氷川きよし
間違えていたというエピソードにもウケますた。
レイトショー公開だけど素直に面白いので
是非多くの人に観てほしいな。
飾らないヒロインの梶原阿貴の演技の巧さは
新鮮で、その自然さに圧倒されるはず。
ちなみにこの作品の三浦友和が面白いんだけど
一緒に観た友人二人に「TOBBYに、そっくり」と
言われた。どーゆーことなんだぁ〜!!。